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1926年に出版されて以降、50以上の言語に翻訳され、全世界で5000万部以上のシリーズ本が出版されている「クマのプーさん」。その原画や資料を展示する展覧会『クマのプーさん展』が4月27日(土)よりあべのハルカス美術館にて開催される。それに先立ち、4月26日、内覧会が行われた。
本展は、プーさんの原画を世界最大規模で所蔵するイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)をはじめ、各国から集めた資料を展示。著者A.A.ミルンと挿絵を担当したE.H.シェパードの原画200点以上が見られるなど、貴重な資料を通してプーさんの魅力に迫る展覧会だ。造作にも力が入っており、原画と造作を一緒に楽しめるのも見どころとなっている。
ミルンの息子であるクリストファー・ロビンと、クリストファーのお気に入りのぬいぐるみをモデルに作られた「クマのプーさん」。第1章では、クリストファーがプーさんを連れて降りてくる階段を再現。ぬいぐるみの複製が展示されているなど、ミルンが物語を作り上げていく背景に迫っている。第2章は、シェパードの原画を展示し、プーさんと仲間たちの名場面をたどるような構成。「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」からセレクトされた原画と、それにまつわる造作が展示されている。プーさんがモモンガーの足跡を追いかけるシーンの木と足跡が再現されていたり、橋の上からクリストファーとプーさんが小枝を落とすシーンの展示では、その橋の上に立つことができるなど“体験型”の展示も用意されている。
第3章では「物語る術」と題し、ミルンの文章とシェパードの原画を並べて展示。いかにしてシェパードがミルンのユーモアを際立たせ、文章を補う挿絵を描いていたのか、シェパードならではの技法を紹介している。さらに第4章では、ベストセラーとなった初版本や貴重本を展示し、世界中で愛され続ける“本”の魅力に迫っている。第5章では、世界各国のプーさんを展示。
シェパードによる貴重な鉛筆画の展示と、ミルンとシェパードが作り上げた「クマのプーさん」の世界の再現によって、「クマのプーさん」がどれだけ愛されているのかを実感することができる展覧会になっている。
『クマのプーさん展』は、4月27日(土)より6月30日(日)まで、あべのハルカス美術館にて開催。
取材・文:華崎陽子
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