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8月3日、花園ラグビー場のピッチに立った日本代表に動揺はなかった。ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチの母親が亡くなり、試合当日に指揮官がニュージーランドへ緊急帰国した。試合開始4分、WTB松島幸太朗がシンビン(10分間の一時退場)となり、いきなり数的不利も強いられた。フィジカルに勝るトンガ代表は嵩にかかって攻めて来る。試合が壊れてしまいかねないピンチにも、桜のジャージーをまとった14人には気負いも気後れもなかった。激しいプレスをかけ、スピーディにパスを展開し、逆に攻め立てる。10分、母国を相手にするNo.8アマナキ・レレイ・マフィの先制トライが、ワンサイドゲームの幕開けとなった。
スピーディなアタックでインゴール寸前までボールを持ち込むと、FWが近場を攻め最後は20分にPRヴァルアサエリ愛が押し込みトライ。30分にはSO田村優がパスのテンポをズラし、CTBラファエレ ティモシーがトライ。田村がゴールをすべて決めて21-0で前半を終える。
4トライ獲得で得られるボーナスポイントが欲しい日本だが、後半も慌てず騒がず。8分にPG、トンガにトライを返された後の29分もPGで加点。残り10分となり、またギアを一段上げた。32分に田村のキックパスから松島がトライ、39分には途中出場したWTB福岡堅樹がふたりのタックルをハンドオフでかわして独走トライ。41-7の完勝でノーサイドとなった。
試合後、リーチ マイケル主将は「やろうとしたことはできた。出来は10点中8点くらい。監督、HCがいなくても勝つのが理想。トニー・ブラウン、長谷川慎らコーチ陣がフォローしてくれた。このチームのリーダー陣は本当に成長している。今日改めて成長を感じた」と胸を張った。
戦術変更を指示したSH流大は「トンガはブレイクダウンに激しくプレッシャーをかけて来ていたので、“相手の背後のスペースをキックで狙っていこう”とみんなに伝えた。もともとのプランがあっても、試合中にリーダー陣がその場で判断できたのは良かった」と明かした。また、自身のキックも効果的だったと問われると、「スペースがありましたから、あれぐらいやらないと」と謙遜した。
同じハーフ団の田村も「試合中ケースバイケースでキックを使った」と語り、5ゴール2PGと7本のキックすべてを成功したことを称えられると、「まだ来週もあるので、またいい準備をします」と微笑んだ。
ジョセフHCはアメリカ戦前日にチームに合流。8年ぶりの優勝へ向けて、万全を期す。日本は最終戦で勝つか引き分ければ優勝となる。『パシフィックネーションズ2019』日本代表×アメリカ代表は8月10日(土)・フィジー・ANZラグビー場にてキックオフ。日本テレビにて全国生中継。
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