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内容がイマイチでも最高の結果、ラグビー日本代表に見た確かな成長
2019年09月24日 11時50分 [ラグビー]
松島幸太朗 (C)スエイシナオヨシ

日本代表が修正能力の高さを示した一戦と言えよう。ご存知のように9月20日『ラグビーワールドカップ2019日本大会』開幕戦で日本はロシアに30―10に快勝した。だが、試合の入りはとてもボーナスポイントを獲得できるような内容ではなかった。

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キックオフのハイパントをFLリーチ マイケルが目測を誤れば、NO.8姫野和樹はノックオン。相手ラインアウトからのボールを奪い、SO田村優がキックで陣地を挽回しようとするも、キックチャージに遭う。わずか2分でトライを献上かと思われたが、相手の反則で事なきを得る。だが、続けて、放たれたFBウィリアム・トゥポウのキックは距離を稼げず、蹴り返されたボールをキャッチできずにロシアに先制トライを奪われたのだった。試合開始4分の出来事である。

とにかく地に足がつかなければ、ボールも手につかない。さらに司令塔・田村が「死ぬかと思った」ほどの過緊張に陥った。チームは完全に『W杯』の持つ独特な雰囲気に呑み込まれたが、それでも試合は壊さなかった。ミスとペナルティが多発し、何とか32-27と逆転した昨年11月のロシア戦とは異なり、この日はWTB松島幸太朗の2トライで前半のうちに逆転した。後半早々にFLピーター・ラブスカフニがターンオーバーから独走トライを決めると、68分には松島が日本代表史上初の『W杯』でのハットトリックを達成。内容はイマイチながら、キッチリ4トライを奪ったのだった。

初の大舞台で、ボールを前進させるなど持ち味を発揮した姫野は「とにかく勝ててよかった。課題も多いが勝って反省できるのでよかった」と安どすれば、FWの最前線で体を張り続けたHO堀江翔太は「この内容で30点取れたのは逆に自信になる」と独特の言い回しをした。本来のパフォーマンスから程遠い出来に終始した田村も「緊張から解き放たれて次の試合が楽しみ」と前を向いた。

試合の入りがまずくても、司令塔が精彩を欠いても、自分たちのラグビーが展開できなく、ボーナスポイントを勝ち取った今の日本代表は、前回大会から確かな成長を見せたと言える。

ただ、次はこうはいかない。優勝候補の一角を担うアイルランドを相手にフワフワした試合の入りをすれば、前半20分で勝負を決められてしまう。9月22日・横浜国際総合競技場に登場したアイルランドは前評判通りの強さを見せ付けた。難敵スコットランドを27-3と一蹴。攻めては4トライのボーナスポイントを獲得し、守っては前半20分のPG1本に防ぐ。雨が降る悪コンディションでも、シンビン(一時退場で)で数的不利となっても、隙を見せなかったのだ。この強いアイルランドを相手にどこまでやれるか。9月28日(土)・エコパスタジアムで日本の真価が問われる。

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