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世界中に衝撃を与えた番狂わせは、7点差の完勝劇とも言える。9月28日・エコパスタジアムで、日本代表はアイルランド代表の心を折った。
試合終盤に4点を追うアイルランドは得意の肉弾戦に持ち込んだ。FWが近場を攻め込みゴールラインまであと5mと迫りながら、日本の防御網を破れないアイルランドはボールを展開した。自らの戦い方を放棄したアイルランドに日本はさらに圧力を高め、FL姫野和樹のジャッカルがペナルティを誘った。64分のことである。
79分、自陣インゴールの5m手前でボールを手にしたアイルランドは同点へのラストチャンスではなく、試合を終わらせるチャンスとして認識。同点で得られる勝点2ではなく、7点差以内の敗戦に与えられるボーナスポイント1を選択したのだ。
7点差の完勝劇は、日本代表に言わせると「必然の勝利」となる。ジェイミー・ジョセフHCは「誰も我々が勝つと思ってない。誰も接戦になるとも思ってない。誰も我々が犠牲にしてきたものはわからない。信じているのは我々だけだ」と選手たちを試合へ送り出した。
果たして選手たちは自分たちのラグビーを信じて、それぞれの役割を遂行した。前半に2トライを先制されても、焦りはない。後半勝負と信じ、SO田村優のPGで3点ずつ返していく。「全く悪くない。ディフェンスも通用していたし、コンタクトもかなり食い込めていた」と姫野が振り返れば、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたHO堀江翔太は「(スクラムコーチの長谷川)慎さんのスクラムをすれば、押されないと思っていた。想定内」とさも当然といった顔をした。
とにかく体格で劣る日本のFWが前へ出て、アイルランドの体力を削り続けたのだ。このボディブローが利き、58分のWTB福岡堅樹の逆転トライにつながった。一瞬の加速でインゴールへ侵入した韋駄天WTBは「チームのみんなが体を張ってくれて置くだけだった。みんなに感謝したい」とチームメイトを称え、試合終盤の独走シーンを振り返り「本当は走り切れたら最高だったけど、コンディションがまだまだ足りない」と悔しさを滲ませた。
金星の要因を問われた指揮官は「自分たちは信念を貫いた。やりたいことをやれた。それが勝因。我々はこの試合のためにかなりの時間をかけて準備してきた。1週間ではない、実質3年間、この試合にフォーカスしてきた」と準備の勝利だと語れば、途中出場でインパクトを放ったFLリーチ マイケルも「絶対に勝つというメンタリティが重要だった。やってきたことをみんなで信じてやった」とキッパリ。
大仕事をやってのけた日本代表が10月5日(土)・豊田スタジアムでのサモア戦でもゲームプランをやり遂げる。
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