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本来ならば、国立競技場で華々しく開幕戦を戦うはずだった。コロナ禍で開幕延期を余儀なくされた最後の『トップリーグ』で、両チームの目算は大きく狂った。最多6回目の優勝を狙う東芝ブレイブルーパスと悲願のトップ４入りを目指したNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが苦しんでいる。両軍とも『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』4試合を終えて１勝にとどまっているのだ。

東芝は開幕戦で追い上げも届かずトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦を33-34で落とすと、続くクボタスピアーズ戦は7-39の完敗。第３節は三菱重工ダイナボアーズを相手に58-7と完勝するも、雷雨中止の再試合になった3月20日のサントリーサンゴリアス戦は5-73とショッキングな大敗を喫したのだった。

一方のNTTコムもHonda HEATに41-13と白星発進するもトヨタ自動車に29-47、クボタに24-34と連敗。仕切り直しにするはずだった三菱重工戦も26-26のドローに終わった。

序盤戦は躓いたが、シーズンは待ってくれない。シーズンが始まってからの立て直しは容易ではないが、やるしかない。幸運にも今回のレギュレーションならば、4月中旬にスタートするプレーオフトーナメントでの巻き返しは十分可能である。NTTコムはバイウィークを経て違いを見せなければならいし、貴重なバイウィークを失った東芝も府中ダービーでの大敗を良薬にしなければならない。

リーチはサントリー戦後、「ブレイクダウンの質をもっと上げないとサントリーのようなチームと戦えない。来週の準備ではブレイクダウンの練習が多くなると思う」と原点に立ち返る重要性を説いた。

試合登録メンバーは以下の通り。
【東芝】
1三上正貴、2橋本大吾、3眞壁照男、4梶川喬介、5サム・トムソン、6リーチ マイケル、7マット・トッド、8徳永祥尭、9小川高廣、10ジャック・ストラトン、11松岡久善、12トム・テイラー、13ジョニー・ファアウリ、14桑山聖生、15豊島翔平、16平田快笙、17藤野佑磨、18知念雄、19小瀧尚弘、20山本浩輝、21高橋昴平、22セタ・タマニバル、23桑山淳生

【NTTコム】
1齊藤剣、2アナル・ランギ、3三宮累、4中島進護、5ヴィリー・ブリッツ、6鶴谷昌隆、7金正奎、8リアム・ギル、9グレイグ・レイドロー、10前田土芽、11張容興、12シェーン・ゲイツ、13シルヴィアン・マフーザ、14石井魁、15石田大河、16セコナイア・ポレ、17庵奥翔太、18平井将太郎、19佐藤大樹、20目崎啓志、21湯本睦、22池田悠希、23トロケ マイケル

プレーオフトーナメントへの光明を見出すのは東芝か、NTTコムか。両チームともこのまま終わるわけにはいかない。『トップリーグ』第5節・東芝×NTTコムは本日3月26日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。