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7月16日(金)より、六本木の森アーツセンターギャラリーで、ポップカルチャーの巨匠・KAWSの大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」が開催される。KAWSは、ポップカルチャーのアニメーション作品からインスピレーションを受け、絵画やグラフィックデザインだけでなく、ストリートアート、プロダクトデザイン、巨大な立体作品など、多岐にわたる作品を制作するアーティスト。目の「×」がトレードマークの独特なキャラクターたちを中心に、およそ150点が六本木に集結する。
本展覧会では、コマーシャルアートとファインアートの両面を併せもつKAWSの視覚的アプローチにクローズアップ。制作初期の作品から、今年の最新作までを幅広く展示し、彼の制作の軌跡をたどる。
大胆で遊び心あふれるKAWSの作品。親しみやすいモチーフとポップなキャラクターの愛らしさはもちろん、そのなかに隠れる「人間の本質」を見出すことで、より彼の作品の奥深さに触れることができる。
ビビッドでカラフルな色彩に目を奪われるが、さらに顔を近づけてよく見ていただきたいのが、アクリル絵の具で描かれた絵画作品たち。まるでプリントかと見間違うほど、筆の線は一切ないが、ひとつひとつ丁寧に描かれた「絵画」なのである。ビビッドな色を、発色よく再現するために、絵の具は混ぜずに原色のまま使うため、オーダーメードで新しい色の絵の具を発注することもあるのだとか。こうした部分には、彼のアーティストとしての技術力の高さがうかがえる。
音声ガイドは、従来のようにヘッドセット付きの小型機器が配られるのではなく、入口のQRコードにスマートフォンをかざすだけで、自身のスマートフォンから聞くことができる。通常の電話のように音声ガイドを聞くこともできるが、イヤホンを持参するとより便利だろう。
ほかにも、KAWSのスタジオを再現したコーナーや、スマートフォンをかざすことで楽しめる最新のAR作品、さらには展示会場を後にしたところに設置されている、映像による体験コーナーまであり、最後まで私たちを飽きさせない。
展覧会名「KAWS TOKYO FIRST」は、2001年に渋谷パルコで行われた日本初の個展と同タイトルで、原点回帰の意味が込められている。「これぞまさにKAWS」といった作品たちに囲まれ、ファンのみならず、多くの人が高い満足度と高揚感を得られるだろう。王道のKAWS作品から、現代的で新しいアートまで、幅広いKAWSの世界観を堪能してみてはいかがだろうか。
取材・文/飯塚さき
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