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停滞した空気をA代表デビューのアタッカーが一変させた。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選・オマーン戦後半開始からピッチに投入された三笘薫はボールを持つと積極果敢にドリブルを仕掛けていく。左ウイングは縦へ突破しクロスを放ったかと思えば、カットインしてから横パスを送る。前半は日本の単調な攻めに陣形を保ち対処していたオマーン守備陣だが、三笘への対応に追われ徐々に綻びが生じてきた。
待望のゴールは81分に生まれた。三笘のクロスは相手に当たるも、同じく途中投入された左SB中山雄太がすぐさま回収し、攻め直しへ三笘にボールを託す。すると三笘は縦へ勝負しゴール前へクロスを送った。速いクロスに前半は徹底マークに遭っていた右ウイング伊東純也がDFの前へ体を入れてゴールネットを揺らしたのだった。
流れを変えた三笘が「前にクロスを上げれば何か起こると思っていた。今日はサイドにスペースがあったし、点を取るシチュエーションだったのでやりやすかった」と胸を張れば、2試合連続の決勝弾を叩き込んだ伊東は「クロスのところは入っていくよう狙っていた。薫からいいボールがきたので、あそこだけつめるよう意識していた。(前半は)自分のところに人数をかけて止めにきていたのでちょっと難しくなっていた。薫にチェンジして、1対1になったのでチャンスがきた」と左サイドのパートナーを称えた。
初戦ホームでの0-1の借りを返す1-0。敵地で結果は残したものの、課題を残したままなのも確か。4試合で1得点と最終予選に入って低調なパフォーマンスが続く負傷明けの大迫勇也が今回もFWの軸だった。左SBは4試合連続で長友佑都から中山へ交代し、プレー時間も増やしているが、先発入れ替えに至ってはいない。そもそも三笘は待望論が出て久しい。『明治安田生命J1リーグ』で得点ランキングを独走する前田大然は2試合ともベンチ外となった。厳しいアウェイ2連戦で勝点6を手繰り寄せた結果を評価するか、固定化したスタメン&交代策を苦戦の原因と見るかは意見が分かれることだろう。
ただこれで日本は『W杯』出場圏内へ躍り出た。オーストラリアは中国とのアウェイ戦で1-1の引き分けに終わっている。6試合を終えて日本が4勝2敗・勝点12でグルーブB2位、豪州は3勝2分1敗・勝点11の3位、オマーンは2勝1分3敗・勝点7の4位となったのだ。
伊東はこうも言った。
「厳しい戦い中勝点3を取ることが大事。豪州と順位が入れ替わったのがすべてだと思う」
そう、『W杯』予選は結果がすべてである。しかし、日本のターゲットは予選ではなく、本大会である。まずはこの11月シリーズは勝って反省できることをプラスにとらえたい。得点不足解消は来年1月27日(木)・中国戦、2月1日(火)・サウジアラビア戦のホーム2連戦の宿題にしたい。
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