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今季幾度となく決定力に泣いてきた浦和レッズ。決めるべきところで決めなければ、高い代償を払うことになることは十分に理解している。それでも『明治安田生命J1リーグ』第20節・京都サンガF.C.に追加点の重要性を改めて突き付けられた。
10分、右ウイングのダヴィド・モーベルグがGKの逆を突くPKを沈めて浦和が先制すると、37分に再びPKを獲得。モーベルグが再度キッカーを務めると、今度はGK上福元直人が好セーブ。1-0のまま前半を折り返した。
後半、浦和がトップ下・明本考浩に代えて江坂任をピッチに送り出すと、京都は2枚替え。54分CKから同点弾を献上すると、2分後にGK西川周作のビルドアップのパスを拾われて逆転を許したのだった。
あっという間の逆転劇にも浦和はトーンダウンせず。58分、江坂の縦パスにCF松尾佑介が抜け出しシュートを放つも、枠をとらえず。59分にはボランチ岩尾憲の早いリスタートからモーベルグが左足を振り抜いてゴラッソをズバリ。その後も決定機は続く。88分江坂がドンピシャ左ボレーを放つも上福元がファインセーブ、94分カウンターからの松尾のシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。浦和は京都の3倍近いシュートを放ったが、結局2-2に終わった。
試合後、リカルド・ロドリゲス監督も「今日はいくつかアクシデントのようなことがあった。PKで先制したあとふたつ目のPKが得たが、2-0で折り返せなかった。そして最初の失点のあとすぐに2失点目を喫してしまった。そこは改善しないといけない。心配すべき点はこの内容で勝点3を取れなかったこと。PKが2本あり、得点できてもおかしくないチャンスがいくつもある中ゴールが取れなかった」と落胆の色を隠そうとはしなかった。
決めるべき2本目のPKを決めて勝点3積み重ねたのが、次節の相手・FC東京である。第20節・北海道コンサドーレ札幌と対戦。35分CFレアンドロがPKを左端に決めると、前半終了間際にレアンドロのFKがハンドを誘う。今度は左アタッカーのアダイウトンがボールをセット、冷静にGKの逆を取り2-0で前半を終えた。さらに51分アダイウトンがハーフウェーラインでボールを強奪、ドリブルからGKの位置を確認しループシュートを蹴り込み勝負あり。その後も危なげない試合運びで3-0のままゲームを締めた。
2本のPKを決めたFC東京が8勝5分7敗・勝点29の7位なのに対して、2本目のPKを外した浦和は4勝11分5敗・勝点23の11位である。リーグ戦の通算成績を振り返ってみると、浦和が21勝11分9敗と勝ち越し。直近10試合では3勝5分2敗のほぼ五分の星を残している。第8節はスコアレスドローながらスリリングな攻防を展開した。
果たして、浦和が3試合ぶりの勝利を飾るのか、FC東京が連勝をマークするのか。『明治安田J1』第21節・浦和×FC東京は7月10日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。
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