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ベルリン・フィル コンマス内定の樫本大進。今後の日本公演も意欲十分
2009年07月24日 17時39分 [オーケストラ]
樫本大進(ベルリン・フィル コンマス内定記者会見より)
樫本大進(ベルリン・フィル コンマス内定記者会見より)

日本を代表するバイオリニスト樫本大進が、世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスター内定を受けて、7月27日に都内で記者会見を行った。

樫本大進は、1979年ロンドン生まれの現在30歳。7歳でニューヨークのジュリアード音楽院プレカレッジに入学し、その後ドイツに留学。1996年のロン=ティボー国際音楽コンクールで史上最年少優勝を果たして以来、国際的に活躍中のバイオリニスト。5月に行われたベルリン・フィル演奏会(小澤征爾指揮)にもゲスト・コンサートマスターとして招かれ、成功を収めたばかりだ。

記者会見で樫本大進は「ベルリン・フィルは昔からあこがれのオーケストラ。11歳の時からドイツに住んでいるので“一番身近にある理想の音楽”という感じですね。ベルリン・フィルというグループは室内楽的なエッセンスが多いと思うので、とてもやりやすいのではないかと思います。自分のパーソナリティがオーケストラにとってプラスに作用するように頑張りたいですね」とベルリン・フィルへの思いと今後の意気込みを語った。

また従来のソロ、室内楽での演奏と違ったオーケストラの魅力については「まずオーケストラのメンバーというのが初体験。ブルックナーやマーラーの交響曲など、これまでに弾いたことがない新しいレパートリーに出会えるのがとても楽しみですね。またシンフォニーの構成やハーモニーの作り方などが勉強できるので、自分の音楽のオプションがすごく増えるはず。7月のエクサン・プロヴァンス音楽祭でも、ラトル指揮ベルリン・フィルでワーグナーの『神々の黄昏』を演奏してきましたが、とても刺激的な体験でした」と語った。

今回のベルリン・フィルのコンマスほか、国際的な活躍が目覚しい樫本大進だが「日本での活動はもちろん従来通り続けていきます。イギリス、アメリカ、ドイツと海外を転々としてきましたが、やはり僕は日本人。日本が好きですし、自分の中にある“日本人”としてのアイデンティティを大事にしたいですから。9月に日本フィルと共演、10月には音楽監督を務める赤穂国際音楽祭、2010年2月にはバッハの無伴奏作品、2010年12月にはピアニストのコンスタンチン・リフシッツさんとツアーと、皆さんにたくさん演奏をお届けします」と、日本のファンにとっては嬉しいコメントも。

樫本大進のベルリン・フィル第一コンサートマスターへの正式就任は、9月1日から始まる一定の試用期間終了後に決定予定。正式就任が決定すれば、1983年から2009年まで同職を務め3月に退任した安永徹に次いで、2代続けての日本人コンサートマスターの誕生となる。

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