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ミューザ川崎シンフォニーホールを舞台に、首都圏の9つのオーケストラが連日競演を繰り広げる夏フェス「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 20009」が7月26日に開幕を迎えた。
まず12時よりホール前の広場で行われたファンファーレには、オープニング公演の4時間前にも関わらず、大勢の観客が集結。ユベール・スダーン指揮、東京交響楽団ブラスセクションによるパワー全開の演奏に拍手喝采と、華麗な幕開けを飾った。続く12時30分からはオープニング公演の公開リハーサル。サマーミューザではほとんどの公演に、開演前の公開リハーサルや出演者のプレ・トークが予定されており、この日はユベール・スダーン指揮、東京交響楽団のリハーサル。随時演奏を止めつつスダーンの細かな指示が飛び、それに応え入念に音色を確かめながら演奏するオーケストラと、普段はなかなか見れない真剣勝負を多くのファンが目の前で体験した。
そして、いよいよ16時からはオープニング公演。スダーン&東響のレパートリーの中でも特に評価の高いモーツァルトのプログラムとあって、チケットも公演直前には完売。最近の音楽評やファンの間で絶賛のスダーン&東響による研ぎ澄まされたアンサンブルはこの日も健在で、開演前に「フェスタ サマーミューザは、クラシックコンサートを観に来るのが初めての方も多いのですが、皆さん非常にフランクで親しみが持てて、かつ熱狂的です。良い演奏には非常に素晴らしい反応を返してくれるので毎回とても楽しみなにしています」とスダーンが語ったように、客席の熱気がどんどん高まっていく鮮烈なコンサートとなった。
また期間中に、世界の音楽家を撮影する写真家、木之下晃の企画展も企画展示室で開催(入場無料)。サイモン・ラトルやマリス・ヤンソンスをはじめ、これまでミューザ川崎に登場した演奏家50人・全80点が展示されている。「ミューザ川崎で撮影を続けて気が付いたのですが、ここは演奏家と音楽が熱く燃えるんです。ステージと客席の距離が近く、高さもほぼ同じなので、演奏の迫力がより熱く体感できるんですよ。またステージを客席がぐるりと取り囲む、すり鉢上の構造も特徴。お客さんの息遣いや熱気がステージ上の演奏家にも伝わるので、熱気の化学反応による凄い演奏が生まれるんです。ラトルやヤンソンスら世界一流の演奏家たちのこれだけ激しい姿は、ミューザでしか撮影できません」とホールと作品への思いを語った。
初日公演終了後には、早くも残りの公演チケットを求めるファンが売り場に列をなすなど、リピーター率も増加中。首都圏のオーケストラの競演に加え、リハーサルや写真展など音楽とホールを丸ごと楽しめる「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2009」は8月16日(日)まで開催。チケットは好評発売中。
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