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2011年に創立100周年を迎える国内現存最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団が、2010年4月より常任指揮者にダン・エッティンガーを迎えることを発表。その就任記者会見が9月29日にオーチャードホール(東京・渋谷)で行われた。
ダン・エッティンガーはイスラエル出身の38歳で、バリトン歌手、ピアニスト、指揮者の3足の草鞋を履く異才の持ち主。現在、イスラエル交響楽団の音楽総監督、マンハイム国民劇場の音楽監督を務めるほか、巨匠バレンボイムの秘蔵っ子としてベルリン国立歌劇場のカペルマイスター及びアシスタントとしても活躍中だ。2009-10シーズンにメトロポリタン歌劇場のオープニング公演で成功を収め、2010年にはロイヤル・オペラ・ハウス、2011年にはパリ・オペラ座を指揮する予定と、世界中からオファーが殺到する若き俊英だ。
東京フィルとは2004年の新国立劇場オペラ「ファルスタッフ」、2005年の定期演奏会以降、度々共演を重ねてきた。2011年の創立100周年を目前に控えるこの時期に、若き俊英の手腕に託すことからも、オーケストラの信頼度の高さがうかがえる。エッティンガーも「東京フィルは、オペラとシンフォニーを極めて高いレベルで演奏できるオーケストラ。これからも特別な関係を続けていきたい」と語るなど、まさに相思相愛だ。
注目の就任披露公演プログラムは、マーラーの交響曲第2番『復活』。オーケストラ、声楽、合唱の大編成で、演奏時間に80分以上の長大なスケールの作品だ。実は、大野和士やチョン・ミョンフンなど歴代の東京フィル指揮者の就任披露公演と奇しくも全く同じ選曲。楽団関係者も「マエストロ・エッティンガーが『復活』を選んだ時に運命的なものを感じた」と語る通り、何かを期待せずにはいられない。
新たな飛躍を期す東京フィルとダン・エッティンガー。その第1弾、常任指揮者就任披露公演は、2010年4月4日(日)にオーチャードホールで開催。
≪東京フィル&ダン・エッティンガー 2010年公演≫ ※9/30現在
○新国立劇場オペラ「ジークフリート」2/11(木)〜23(火)
○新国立劇場オペラ「神々の黄昏」3/18(木)〜30(火)
○岐阜県下呂交流会館・こけら落とし公演 3/28(日)
○常任指揮者就任披露演奏会 4/4(日)オーチャードホール
○演奏会 8/6(金)神奈川県川崎市
○こども音・楽・館2010 8/8(日)東京オペラシティ
○ベートーヴェン「第九」演奏会
12/19(日)埼玉県所沢市
12/21(火)サントリーホール
12/23(木)オーチャードホール
12/25(土)岩手県盛岡市
12/26(日)東京オペラシティ
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