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現在、世界で最も高い評価を得ているピアニストのひとり、クリスチャン・ツィメルマンが来日。生誕200年のショパンの楽曲をプログラムしたリサイタル・ツアーを全国各地で展開中だ。
1956年ポーランド生まれのピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンは、1975年のショパン国際ピアノコンクールで当時の史上最年少(18歳)で優勝。その後、着実にキャリアを積み重ね、現在では世界最高峰のピアニストのひとりに数えられている。
ピアニスト、ツィメルマンといえば、まず思い浮かぶのは、理想の音楽に対し全く妥協を許さない完璧主義者のイメージだろう。そのこだわりぶりは、自身所有のピアノをレパートリーに合わせて入念に調整し、世界中のホールに運搬し持ち込んで演奏することからもうかがえる。また音響学への造詣も深く、ホールの特性に合わせた最適な調律を専門の調律師と共同で行うのも有名。一度のコンサートにつき入念な準備が必要なため、年間の演奏回数は約50回に制限しているが、毎回完璧な計算に基づき、熟考に熟考を重ねた演奏は、圧倒的な説得力とともにファンの心を惹きつけて止まない。
また演奏する楽曲も厳選に厳選を重ねることで知られており、コンサートのプログラムは開催間近になるまで発表されないこともしばしば。ベートーヴェン、ブラームス、ドビュッシー、ラヴェル、シューベルト、ラフマニノフの作品など、幅広いレパートリーを有しているが、その中でも最も高い評価を得ているのは、母国ポーランドの作曲家ショパンの作品だろう。
そのショパンの生誕200周年にあたる本年は、1月から欧州各地でオール・ショパン・リサイタルを展開。そして現在開催中の来日ツアーも、ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、同第3番を中心に、ノクターン第5番、スケルツォ第2番など、ツィメルマン厳選のプログラムが大絶賛を博している。
現在開催中のクリスチャン・ツィメルマンの来日ツアーは、6月3日(木)・5日(土)・10日(木)のサントリーホール公演ほか、残り9公演を予定。チケットは発売中。
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