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ウィーン・フィル、ベルリン・フィルと比肩する世界屈指の名門オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が、首席指揮者マリス・ヤンソンスとともに来日。11月15日に東京都内で記者会見を行った。
オランダ・アムステルダムに本拠地を置くコンセルトヘボウ管弦楽団は、1888年の創立以来、リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ドビュッシー、ストラヴィンスキーといった錚々たる大作曲家たちが指揮をし、“ベルベットのような弦、黄金の金管、類稀なる個性的音色をもつ木管”で世界中の音楽ファンから愛されてきた。創立100年の1988年にはベアトリクス女王よりロイヤル(王立)の称号を与えられ、現在の名称であるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に改名。2004年からは世界的指揮者マリス・ヤンソンスを第6代首席指揮者に迎えて新たな黄金時代を築いている。
マリス・ヤンソンスとは4回目となる今回の来日ツアーにおいて、特に注目のプログラムが生誕150周年の作曲家マーラー。コンセルトヘボウ管弦楽団の第2代首席指揮者ウィレム・メンゲルベルク(1871〜1951年)と親交が深かったマーラーは、自ら同オーケストラを指揮して自作を数多く演奏するなど、コンセルトヘボウ管弦楽団にとっては特に縁の深い作曲家だ。記者会見でマリス・ヤンソンスが「コンセルトヘボウ管弦楽団とマーラーを演奏すると、これぞ彼らの音楽だと体感できるのです。マーラーの音楽が血の中に流れているとでも言うべきでしょうか」と語るように、オーケストラにとっては切り離せない存在だ。本拠地アムステルダムで2009年から2011年にかけて展開中のマーラー交響曲全曲演奏会も絶賛を博しており、今回の来日公演で披露する交響曲第3番にも期待が高まる。
また生誕150周年のマーラー以外にも、チャイコフスキーの交響曲第4番、ブラームスの交響曲第4番、現代屈指のバイオリニストのギル・シャハムとの共演で贈るメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲ホ短調など、珠玉の名曲プログラムが予定されている。
マリス・ヤンソンス率いるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の来日ツアーは、11月15日(月)から22日(月)まで東京・神奈川・愛知・京都で全6公演を開催。
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