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10月にポーランド・ワルシャワで開催された第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を果たしたユリアンナ・アヴデーエワが来日。12月2日に東京都内で記者会見を行った。
「第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010入賞者ガラ・コンサート」チケット情報
1985年ロシア・モスクワ生まれのユリアンナ・アヴデーエワは、2006年のジュネーブ国際コンクール最高位獲得をはじめ、多数のコンクールで優秀な成績を収める期待のピアニスト。今秋のショパン・コンクールでは、世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ以来となる45年ぶりの女性優勝という快挙を果たし、世界中の注目を集めた。
今回の来日では、ショパン・コンクール優勝者に与えられる特別賞としてシャルル・デュトワ指揮・NHK交響楽団と共演(12/4(土)、5(日):NHKホール ※チケットは完売)。コンクールのファイナルで披露したショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏する。記者会見でアヴデーエワは「ショパン・コンクールで優勝することができたのは名誉なこと。NHK交響楽団と共演できるのが心から楽しみにしています」と抱負を語った。
記者会見の最後には、過去のショパン・コンクール優勝者で、今年の同コンクール審査員を務めたマルタ・アルゲリッチとダン・タイ・ソンが登場。「今年のショパン・コンクールのレベルの高さには非常に感銘を受けました。審査をしたのではなく、発見をしたという思いです」(アルゲリッチ)、「名状し難いほどのレベルでした。またファイナルに残った10人全てがヨーロッパ勢でしたし、その中でも特にロシア、東ヨーロッパの演奏家の力量は目覚しいものがありました」(ダン・タイ・ソン)とそれぞれコンクールの感想を語った。
また「アヴデーエワさんの演奏は本当に輝かしく、完全に優勝に値していました。最初から最後まで完璧なバランスが取れていたことも特筆すべきでしょう。また45年ぶりの女性の優勝ということで、同じく審査員のベラ・ダヴィドヴィッチさん(1949年優勝)とふたりで大喜びしたのです」と語ったアルゲリッチ。「プレッシャーを感じるのはコンクールだけはなく、人生のあらゆる局面であることです。どのようにすれば調和のとれた人生が送れるか、私もまだまだ模索しているところ。結局は生き方、人生そのものなのですよ」とアヴデーエワに温かなエールを送った。
ユリアンナ・アヴデーエワは、NHK交響楽団との共演のほか、日本でのソロ公演も急遽決定。12月8日(水)に東京オペラシティコンサートホールでピアノ・リサイタルを開催する。また来年1月に早くも再来日。「第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010入賞者ガラ・コンサート」に出演し、同コンクール入賞者たちとの競演を全国6都市で繰り広げる。
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