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現在来日ツアーを開催中のバイオリニスト樫本大進が、世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターに就任することが正式に決定。12月13日に東京都内で記者会見が行われた。
通常2年間とされるベルリン・フィルのコンサートマスター試用期間だが、今回1年3か月という短期での就任決定をうけ、樫本大進は「僕自身びっくりしました。日本でのツアー中ということもあり、まだ実感できていませんが。団員のみんなからたくさんの祝福のメールを貰ったので、ベルリンに戻って早くみんなと話したいですね。ベルリン・フィルは世界でトップのオーケストラですが、今後もずっとトップでいられるように頑張りたい」と喜びをあらわした。
これまでもソロのバイオリストとして世界的な活躍を続けてきた樫本大進だが「コンサートマスターとして演奏することは、ソリストと比べて、全く異なる音楽の作り方、考え方が必要。指揮者の右手であり、楽器であり、時々奴隷でもあり(笑)、またオーケストラの奴隷でもあり(笑)。色々な役割が求められるからこそ、色々な方向から音楽が見えるのがとても楽しい」とコンサートマスターの魅力を語る。
またベルリン・フィルでの今後の抱負については「マーラー、ブルックナー、ブラームスの作品をしっかりとやっていきたい。ベルリン・フィルは僕にとって憧れのオーケストラ。カラヤンの振っていた黄金時代の音というのは誰もが憧れるものだと思います。オーケストラも若返り、国際的になったといっても、やっぱり“ベルリン・フィルの音”というものは確実にあるので、それを失わないように受け継いでいきたいですね。それから日本へのツアーも早く実現するといいなと願っています」と意気込みを語った。
現在、樫本大進は、ピアニストのコンスタンチン・リフシッツと来日ツアーを開催中。コンサートマスター正式就任後のベルリン・フィルでの最初のコンサートは、12月29日・30日・31日のジルベスター・コンサート(ドイツ・ベルリン フィルハーモニー)となる。
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