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昨年のブザンソン国際指揮者コンクール優勝を機に、世界から注目を集める指揮者・山田和樹に密着するドキュメンタリー番組『ノンフィクションW 走り始めた指揮者 〜山田和樹』が12月27日(月)夜10:00よりWOWOWにて放送される。
1979年生まれの指揮者・山田和樹は、2009年9月、あの小澤征爾や佐渡裕も歴代優勝者に名を連ねる「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝ならびに聴衆賞を獲得。今夏には小澤征爾が総監督を務める音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のオーケストラコンサートの指揮者に抜擢され、話題を集めたばかり。現在はNHK交響楽団・副指揮者、また2012年からスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任予定と、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの31歳だ。
12月27日放送の番組は、山田和樹が東京藝術大学時代に仲間たちとともに立ち上げたオーケストラ、横浜シンフォニエッタでの活動を中心に、今夏のサイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾とのやりとりなど貴重な場面を収録。クラシック音楽の「難しい」「古い」という固定観念を覆す、軽やかに世界を飛び回る若き指揮者の素顔を追う。
同番組収録時に行われた取材では「サイトウ・キネンへの出演は、最初はずっと嘘だと思ってました (笑)。それまで小澤先生にお会いしたこともなかったんですよ。小澤先生がコンクールの僕の映像を見たらしい、会見で僕の名前を出したらしいとか、人づてに話を聞くばかりで。正式にオファーが来た後も、今年の3月頃までは“あの話はなかったことで”と言われるんじゃないかと思っていました(笑)」とサイトウ・キネン出演決定時の裏話を告白。「ようやく5月に吹奏楽アカデミーで小澤先生とお会いできたんですが、帰りがけに“サイトウキネンよろしくねー”って軽やかに言われたんですよ(笑)。でも、おかげでリラックスして臨めたのかな。オーケストラも錚々たる方ばかりですが、僕がやりたいようにやらせてもらえて。この時の経験値は非常に大きいと思います」と振り返った。
「自分らしさは今作り始めたところ。まだ明確に言葉では表現できないかな。コンクール優勝を経て、以前よりも考え方が自由になったので、あえて型にはまらないように演奏会で色々と試してみたりしています。もちろん60歳、70歳になったときに世界の名立たるオーケストラを指揮していたいとは思いますが、今は1回1回の演奏会が次の仕事をとるチャンスと思って、がむしゃらにやるのみですね」と現在の心境を語る山田和樹。学生時代からの仲間たちと議論を繰り広げながら音楽作りをしていく姿を追った同番組で等身大の彼の魅力が味わえそうだ。
WOWOW『ノンフィクションW 走りはじめた指揮者 〜山田和樹』
12月27日(月) 22:00 〜 22:45 WOWOW 191ch
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