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2010/2011シーズンより新日本フィルハーモニー交響楽団の“Music Partner of NJP”に就任した指揮者ダニエル・ハーディングが、就任披露公演を前日に控えた3月10日、すみだトリフォニーホールで記者会見を行った。
ダニエル・ハーディングは、1996年には若干21歳でベルリン・フィルにデビュー、ロンドンのBBCプロムスに史上最年少指揮者として登場するなど、若くして頭角をあらわし、次代の音楽界をリードする指揮者のひとりと目されている。新日本フィルとは、音楽監督のクリスティアン・アルミンクと長年の友人であり、2007年12月の初共演以降、08年12月、09年3月と計3度にわたり共演。そして楽団からの熱烈なアプローチをうけて、今シーズンより“Music Partner of NJP”に就任することになった。
就任披露会見で「タングルウッド音楽祭で、アルミンクとともに小澤征爾さんの素晴らしい指導を受け、ふたりとも小澤さんの大ファンになりました。その後アルミンクは日本で働くこととなり、私自身がそのオーケストラを指揮することになったのは大変光栄です。“小澤ファミリー”といえる新日本フィルと関係を深め、しかも“Music Partner of NJP”という、今までにない新しいポストに就任することはとても嬉しい。一般的には首席客演指揮者というのがよくある名称ですが、“オーケストラと一緒に音楽を作り上げてる”という意味では“Music Partner”は本当に相応しい名だと思います」と喜びを語ったハーディング。記者会見の前に行われたリハーサルで、マーラーの交響曲第5番ほかに取り組んだハーディングは、一音一音、細部にまで丁寧に練り上げる彼らしいサウンドを作り上げ、その才気を発揮。「新しい関係のもと、明日からコンサートが始まります。重厚なプログラムばかりですが、ここ数日素晴らしい手応えを感じているので、皆さんにはぜひ楽しんで欲しいです」と意気込みを語った。
ダニエル・ハーディングの“Music Partner of NJP”就任披露公演は、3月11日(金)・12日(土)にすみだトリフォニーホール(東京都)、17日(木)にサントリーホール(東京都)で開催。
◆新日本フィルハーモニー交響楽団 2010/2011定期演奏会
ダニエル・ハーディング指揮
□3月11日(金)・12日(土) すみだトリフォニーホール
□3月17日(木) サントリーホール
□3月19日(土) パルテノン多摩(※特別演奏会)
□6月17日(金)・18日(土) すみだトリフォニーホール
□6月25日(土) サントリーホール
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