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6月4日・5日の名古屋公演で超満員の観客から喝采を浴びた“世界最高峰のオペラハウス”メトロポリタン・オペラ(通称MET)が、東京公演を控えた6月6日、都内で記者会見を行った。
東日本大震災とそれに伴う福島原発事故の影響により、多くの海外アーティストの来日中止が相次ぐなかで実施される日本公演は、世界の注目度も高い。記者会見には、そのMETの意気込みを示すかのように、ピーター・ゲルブ総裁を筆頭に、指揮者のファビオ・ルイジとジャナンドレア・ノセダ、歌手陣を代表してマリウシュ・クヴィエチェン、ピョートル・ベチャワ、バルバラ・フリットリ、ディミトリ・ホロストフスキー、エカテリーナ・グバノヴァ、ルネ・パーペ、マリーナ・ポプラフスカヤ、ヨンフン・リーの総勢11名が登壇した。
ピーター・ゲルブ総裁は「素晴らしいソリストたち、そしてオーケストラ、合唱団350名のメンバーとともに今の日本にいること、日本の皆さんに音楽を届けられることを誇りに思います。私たちの公演を通して、少しでも普段の生活を思い出し、また癒しを見出してもらえれば嬉しいです」と挨拶。また療養中の音楽監督レヴァインに代わって、急遽日本公演でタクトをふるう首席客演指揮者のファビオ・ルイジも「このような状況下で音楽家が出来ることは大きくありません。生活に直結する支援はできません。しかし私たちの奏でる音楽は、皆さんの精神的な糧になれると信じています」と熱い思いを語った。
メトロポリタン・オペラの東京公演は、6月8日(水)から19日(日)まで開催。チケット売上の一部および公演会場で販売される出演者のサイン入りプレミアムグッズの収益の一部は、東日本大震災への義援金として、日本赤十字社を通じて被災地に送られる。
■メトロポリタン・オペラ 東京公演
『ラ・ボエーム』
6月8日(水)・11日(土)・17日(金)・19日(日) NHKホール
『ドン・カルロ』
6月10日(金)・15日(水)・18日(土) NHKホール
『ランメルモールのルチア』
6月9日(木)・12日(日)・16日(木)・19日(日) 東京文化会館
『特別コンサート』
6月14日(火) サントリーホール
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