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従来のオルガンの常識を打ち破る刺激に満ちたパフォーマンスで、いま世界中を席巻している“肉食系”オルガン奏者、キャメロン・カーペンターがまもなく初来日。2月27日(水)にサントリーホールで一夜限りのコンサートを開催する。
「キャメロン・カーペンター GIRAGIRA★ミラクル・オルガン・イリュージョン」の公演情報
1981年アメリカの生まれのキャメロン・カーペンターは、11歳の時にバッハの『平均律クラヴィア曲集』全曲を演奏し、さらに13歳でヨーロッパ・デビュー。名門ジュリアード音楽院のオルガン科主任教授を務めたオルガン界の重鎮、ジョン・ウィーヴァー博士に「もっとも瞠目すべき音楽性。地球上に存在するとも思っていなかったようなテクニック」と絶賛されるなど、その才能は折り紙つきだ。
即興演奏を得意とし、伝統的レパートリーのみならず、ピアノ曲やポップス、フォークなど、あらゆる種類の音楽をオルガン用に編曲。特にショパンの『革命のエチュード』や『黒鍵のエチュード』では、半階音を足鍵盤だけで演奏するなど、そのテクニックは圧倒的とさえいえる。演奏活動を始めて僅か3年で、ロイヤル・アルバートホール(ロンドン)、キンメル・センター(フィラデルフィア)、デディズニー・コンサートホール(ロサンゼルス)、フィルハーモニー(ベルリン)など、国際的な舞台に次々と登場。チャイコフスキー・ホール(モスクワ)でのロシア・デビュー公演では8回、さらにサンクトペテルブルクでは何と12回もアンコールを求められるなど、そのライブ・パフォーマンスは各地で熱狂を呼んでいる。
キャメロン・カーペンターを語る上で欠かせないのが、その斬新な衣装や演出、演奏スタイルだ。スワロフスキーのラインストーンがきらめく衣装とオルガンシューズ、自らデザインした個性的なオルガンとオルガン・ベンチ、頭上に設置されたスクリーンで自らの演奏を生中継するスリリングな演出、オルガン=宗教音楽という従来の概念を打ち破るエキサイティングなレパートリー。学生時代のヒーローは、ヌレエフやデヴィッド・ボウイ、カール・ラガーフェルドだったという彼のパフォーマンスは、ロックも顔負けの刺激が満載だ。
クラシック音楽の中でも最も保守的と思われていたオルガン界に突如現れた革命児の初来日公演はまもなく開催。「キャメロン・カーペンター GIRAGIRA★ミラクル・オルガン・イリュージョン」は、2月27日(水)19時よりサントリーホール 大ホールにて。チケットは発売中。
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