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10年以上にわたって第一線で活躍してきたヴァイオリニスト川井郁子が、2月1日(水)に上野で「愛の名曲コンサート〜クラシックから映画音楽まで〜」を開催する。このコンサートは、様々なジャンルから誰もが知るような「愛の名曲」ばかりをお届けしようというものだというが、選曲には工夫がこらされている。
「愛と一言でいっても、家族へのあったかい愛もあれば、激しい恋もあれば、映画のシーンが浮かんでくるような愛の曲もあったりしますよね。今回はそうした様々な愛の曲を色々なジャンルから聴いていただきたいということと、皆様がよくご存知で幅広い年代の方に楽しんでいただけるというのを、すごく大事にしています。自分の持ち味が出せる曲っていうのも大事ですし、聴いている方が懐かしいなって感じたりするような、バリエーションの豊かなプログラムにしたいとも思います」
そして今回の会場となる東京文化会館の小ホールでは、川井の奏でる銘器ストラディバリウスの美しい響きを、マイクやスピーカーを通さずに最大限堪能できるだろう。川井自身も演奏者として、ここで演奏できることが楽しみなのだという。
「会場となる東京文化会館の小ホールは2年前(2015年6月)にも演奏しているのですが、やはり生の弦楽器の響きが良くて、弾いている側も気持ち良いですし、お客様にもいい音楽を聴いていただける場所です。広さもちょうどよく、お客様との一体感がいいですね」
川井と共演するのは最も信頼をおくピアニストのひとりと、優秀な若手弦楽器奏者たちである。
「ピアノの石岡先生は、クラシックのピアニストなんですけど、色んなジャンルのコンサートもされている方で、実は娘のピアノの先生でもあるんです(笑)コミュニケーションのしやすさや音楽の柔軟性がとても大事で、人柄も音も温かい方なのでお願いしています。あとは若い有望な奏者たちですね。第1ヴァイオリンをお願いしている大倉さんは、前回のツアーでもお願いしました。フレキシブルで、色んなことに気がつくタイプの演奏家です」
川井が愛する楽曲を、愛するホールで、愛すべき共演者とともに奏でる究極の「愛の名曲コンサート」。川井自身も「聴いてくださった方にあたたかい気持ちになっていただいたり、切ない何かを思い出したりする時間にして欲しいと思っています」と自信をもって薦めるこれ以上ないほどあたたかなコンサートを是非ともご堪能いただきたい。
取材・文:小室敬幸
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