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ヴァイオリンのTAIRIKUとKENTA、ピアノのSUGURUによるインストゥルメンタル・トリオの“TSUKEMEN”が、6月30日に東京・東京オペラシティコンサートホールで『TSUKEMEN LIVE 2019 〜時を超える絆〜』を開催。イケメン3人によるテクニック満載の演奏と、空間を伝って響いていく繊細な音色に、集まった1,500人以上の観客は耳を傾けて酔いしれた。
2010年にアルバム『BASARA』で、CDデビューしたTSUKEMEN。デビューから500本以上を開催しているライブは、マイクやPAを通さない楽器の生の音を活かした演出が特徴で、海外でも数多くの公演を成功させている。人気イベントにも引っぱりだこで、6月に開催された『live image』にも出演して拍手喝采を浴びた。
「時を越えた音楽の旅を楽しんでください」。2部構成のライブは、幅広い年代の洋楽ポップスのカバーをメインにした前半と、TSUKEMENのオリジナル曲を中心にした後半に分かれている。前半には、ジャクソン5やエリック・クラプトン、最新のクラブミュージックであるアヴィーチーなどのカバーを次々と披露。昨年映画が大ヒットしたクイーンのメドレーでは、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』に合わせて、会場にメンバーの足踏みと観客のクラップが広がり、まるでロックのコンサートのような一体感で盛り上がった。
後半に披露したオリジナル曲は、演奏もアイデア満載。『ベストフレンド』という曲では、ピアノのSUGURUが鍵盤ハーモニカを演奏し、ヴァイオリンのふたりが連弾を聴かせて多才ぶりを見せつける。「また旋律の彼方へ」では、ヴァイオリンのふたりが並んでヴィオラを手渡ししながら演奏するというパフォーマンスでも魅せた。
そして最新アルバム『時を超える絆』の表題曲であり、作詞をさだまさしが手がけた『時を超える絆』は、会場ごとに様々なコーラス隊とコラボレーションを繰り広げている。この日は、高校生の合唱部が登場してTSUKEMENの演奏をバックにみずみずしい歌声で聴かせた。「この広い宇宙で、同じ時代を生きている奇跡。そこには必ず絆があります」とメンバー。切なさ溢れるメロディと繊細なコーラス、シンプルなアンサンブルを聴かせる演奏は、ステージ上にいる全員の絆によってこそ成り立つもので、楽曲に込められた熱く温かいメッセージが、空間を通して優しく胸に響いてきた。
TUKEMENのツアーは、7月27日(土)に神奈川・神奈川県立音楽堂でも開催。ヴァイオリンとピアノという編成からイメージする、クラシックのお堅い雰囲気とは真逆にある、親しみやすさと新鮮な驚きに満ちあふれたTSUKEMENのステージをぜひ1度体験してほしい。
取材・文:榑林 史章
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